展示品

当館は、文化財である明治の木造洋館の建物を公開し、建物の内部には、山縣有朋の遺品や資料を展示しています。

山縣有朋は倒幕以来、一貫して尊王主義者でありましたが、当館の美術工芸品の中には、天皇家より御下賜の数々の貴重なものもあり、目を引くものがあります。

その他の展示品には、馬関攘夷戦争から戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦までの有朋が関わった戦役の陣営具、厨房用品、大小薬莢、軍服、肩章、徽章などや、とくに日本陸軍創設時に有朋が作成したといわれる『軍隊手帳第一号』などもあり、軍人山縣有朋を偲ばせます。

資料としては山縣文書として知られている手記や書翰などを、1500点近く収蔵しております。高杉晋作、西郷隆盛、木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、伊藤博文、西園寺公望などからの来翰が多数あり、明治・大正期の歴史を伝える貴重な資料となっています。有朋が西南戦争の際に盟友西郷隆盛に宛てた書翰が展示されています。

■明治天皇御自作 拝領 夏橙製煙草入れ

■山縣家伝来の馬具 象がん入り鐙一対

■昭憲皇太后御遺物 鞠に戯れる子犬置物
時計仕込銀製

■軍隊手帳 日本陸軍創設時、有朋の考案によると伝えられる 軍隊手帳第一号

■将官服 明治時代、将官の軍服



当館展示の『伊佐野農場圖稿』は、明治25年当時の農場管理者であった森勝蔵が記したもので、当時の日常生活、農作業、開墾に伴うトラブルや年中行事を細かく記述してあります。その様子を水墨画で描いた挿し画が各項ごとに入れてある。指し画は、人物の服装から農具、周りの風景、種の蒔き方にいたるまで多岐に渡り詳しく描かれており、当時の農村風俗について知ることの出来る珍しい記録であると同時に、森勝蔵の軽妙な人物描写なども興味深い貴重な資料として展示してあります。 ■伊佐野農場圖稿(絵巻物)